11月は、11日間にわたり古民家の活用事例を見て回った。当初リストアップした216件のうち、訪問できたのは174件で、まだ西神奈川や千葉エリアなどが残っているが、調査はこれで一区切りとし、今日はその結果を簡単に総括したい。そもそも僕は何を探していたのか。それは、「古民家の背後に所有者あり」という仮説を確認するためだ。古民家には所有者が培ってきた良質な空間環境、所有者にとって捨てがたい価値、 “行動から思いつくこと” の続きを読む
石を積む
突然「石を積む」と言われても、あなたには「何のこっちゃ」だと思う。今日は、名栗の森オーナーシップクラブの11月例会に参加して、3つの「石を積む」を体験した。一つ目は、山道の途中にあるご神木の周辺整備。二つ目は、 “石を積む” の続きを読む
古民家と所有者
ようやく秋らしい快晴の日々が続くようになったので、昨日の朝僕はスーパーカブに乗って、「所有者主導の土地資源活用事例」の訪問調査に出発した。今回この調査を思い立ったのは、もちろんソーシャル不動産プロジェクトの紹介事例を増やすためだ。先週まで雨や台風が続いたり足の小指を怪我したりで、どうせ事務所で悶々と暮らすなら、思い切って時間を割いて活用事例を検索しまくった。収集にあたっては、 “古民家と所有者” の続きを読む
ランドバンクという言葉
昨年開催したSHO-KEI-KAN展Ⅲで紹介した「ランドバンク」が、じわじわと脚光を浴びつつある。
【アメリカの取り組み】一部の州で先進的に活用しているランドバンク(LB)は自治体内に設置される州法で定められた行政組織のこと。固定資産税を一定期間滞納した物件は、裁判所等の手続きを経て、郡のLB の所有とすることができる。LB は、放棄物件の活用を図るため、様々な事業を行う。また、 “ランドバンクという言葉” の続きを読む
土地問題の「無から有」
先日、兵庫県H市にある「どうしようもない土地」の相談を受けた。約6,000㎡の休耕田の一角に築100年を超える古民家が建っているのだが、リフォームはもちろんのことシロアリの駆除費用も捻出できないため、このままだと朽ち “土地問題の「無から有」” の続きを読む
国づくりのビジョン
僕は、新しい日本をつくり始めるために、このビジョンを描きました。
ハートを持った不動産
4月19日、結局〆切当日最終日に、ソーシャルイノベーションフォーラム2017へのエントリーを無事完了した。僕はこうしたビジネスコンテストの審査員や主催者にはなるものの、応募するのは今回初めてで、この1ヵ月はホントに辛かった。でも、応募したからと言って一息ついてはいられない。書類審査の結果を待つまでもなく、 “ハートを持った不動産” の続きを読む
社会の課題は開示せよ
「空き家問題」という言葉を聞いて、人々が頭に浮かべる「問題」は様々だ。そもそも「問題」という言葉は、物事にまつわる様々な課題の総称のようなものだ。つまり、何事に対しても「問題は何か?」といえば、必ず一つや二つ「課題という答え」があり、問題を解決するということは、それらの課題をすべて解決することだと思っていた。 “社会の課題は開示せよ” の続きを読む
余りと不足
空き家問題というと、家が余っている問題に思われる。確かに住宅は供給過剰で、賃貸住宅の2割が空いている。その結果、入居者の取り合い、家賃の暴落、賃貸事業の破たんなど、大家にとって受難の時代だ。だが、生活者の側から見れば、家賃が下がるのはいいことだし、大家の苦しみなどぜいたくな悩みにすぎず、 “余りと不足” の続きを読む
持ち家と賃貸
土地所有について考察する中で、面白いデータを見つけた。我が国の持ち家世帯率は約6割で、高齢者になるほど高いのだが、このグラフは1978年から5年毎の変化を世代別に示したものだ。
家族は家賃を払わない
今、笑恵館でちょっとした問題が起きている。オーナーのTさんが、アパートに住む新婚夫婦に対し「もうじき赤ちゃんが生まれるんだから、もっと広くて安いアパートを紹介する」と退去を勧めているのだ。当の入居者は「どうしてTさんは僕たちを追い出そうとするんだろう」とすっかり困惑しているので、 “家族は家賃を払わない” の続きを読む
SHO-KEI-KAN展Ⅳ
SHO-KEI-KAN展Ⅳをご紹介します。 “SHO-KEI-KAN展Ⅳ” の続きを読む