地主の学校は、土地を売買する資産でなく、資源として永続的に活用する方法を、かつての「地主」を手掛かりに学ぶセミナーです。 “7月の「地主の学校」” の続きを読む
相続の辞め方
自分で購入した不動産なら、寄付してもほとんど税金がかからないことは、あまり知られていない。
その理由は簡単で、せっかく苦労して購入した不動産を、他人に寄付するような奇特な人はいないから。
だが、もしもその寄付する相手の法人が自分自身だったらどうだろう。
“相続の辞め方” の続きを読む土地相続の辞め方
先日僕は、遺言の説明会に参加した。
自宅で料亭を営むSさんには息子と娘がいるのだが、料亭を立ち上げた妻が6年前に亡くなった後は、息子の妻が料亭の運営を引き継いでくれた。
だが、年を取るにつれSさんはこの料亭の将来に不安を感じるようになってきた。 “土地相続の辞め方” の続きを読む
主役の自覚
いよいよ消費税の増税が実施される。
今回の消費増税は、すでに何度も見送られてきただけでなく、軽減税率やポイント還元など、まるでどこかのバーゲンセールのような有様だ。
この増税が、国民の合意のもとに行われているとはとても思えないし、僕自身納得できないから先日「消費税廃止」を主張する令和新撰組に投票までしてしまった。 “主役の自覚” の続きを読む
地主の目的
日本土地資源協会を設立したのは2012年の9月11日、今からちょうど7年前だった。
そのきっかけとなった笑恵館のオーナーTさんとの出会いはその年の5月ころだったので、僕はこの法人をたったの4か月で生み出したことになる。
その2年後には笑恵館がオープンし、プロジェクトは順調に進んだかに思えたが実際には そう簡単な話ではなかった。
“地主の目的” の続きを読む自分自身がまちになる
自分の土地をまちづくりに役立てたい。
自分の土地をまちの魅力を担う施設として運営し続けて欲しい。
土地の所有者からそんな相談を受け、僕は引き受けた。
それを実現するためには、所有者と共にその実現に取り組み、所有者が死んだ後もそれを引き継いでやり続ける仲間が必要だ。
“自分自身がまちになる” の続きを読む土地は誰の財産か?
8月17日、いよいよ地主の学校が開講し、東京・千葉・埼玉から5名の受講者が集まった。
先回のブログで予告したとおり、第1回はこの講座の全体を紹介したのだが、それは僕自身の最終チェックでもあった。
その結果、カリキュラムの順番を変更し、土地について考えることから始めることにした。
“土地は誰の財産か?” の続きを読む失敗を無くすこと
僕は以前「失敗をしないように生きる気はない」と言ったことがある。会社を潰すとき、僕に必要だったのは「会社を潰さないためにはどうするか」ではなく「会社を潰すにはどうするか」だった。だが、僕はこれを心の中でずっと唱えている気がする。「失敗しないような生き方」は僕の中で悪いことになっている。だがこれが僕の目を濁らせていた。これはあくまで僕の選んだ生き方であって、僕の周囲や社会全般に当てはめるのは間違いだ。この考えを「悪」と決めることこそが、僕にとっての「悪」のはず。地主の学校を書いていて、僕はこのことに気が付いた。本題から少し外れるので、ここに書いておきたい。
“失敗を無くすこと” の続きを読む所有と所属
1軒の家を複数の家族で分け合って暮らすことをシェアという。
それでは複数の家族が1つの家族として一緒に暮らすことは何というのだろう。
僕の母は妹と一緒に暮らしているのだが、数年前に父が亡くなり、妹の子供たちが独立していった後に夫も離婚して家を出たため、大きな家で二人暮らしをすることになった。
ある時、お嬢さんの通学用の住まいを探すSさんから相談を受けたので、「母の家に住んだらどう?」と提案し、引き合わせると、なんとあっさり意気投合した。
そこで急遽、妹が子供たちの荷物を整理し家中を片付けて、Sさん母子との同居生活が始まった。
“所有と所属” の続きを読む地主の地は、地域の地
■地主と所有者の違い
地主とは「土地の持ち主」と思われがちだが、実は土地所有者のことでは無い。
地域を統治する領主から集落ごとに任命された「役人」のような立場で、「年貢のとりまとめ」が主な役割だった。
豊臣秀吉の太閤検地以降、農地はそこを耕す耕作者が所有することとなったが、個別に年貢を取り立てるのは大変なので、集落ごとに所有者の中から地主を選び、集落分の年貢をまとめて納める役を担った。 “地主の地は、地域の地” の続きを読む