山と雪(1801例会)

今年の1月は、50年に1度の寒さと言われるほど毎日寒い日が続く。

そんな中、あえて1月例会を実施し、山荘や森、周辺の状況を確認しようということになった。

 

9時ころ東飯能駅に到着すると、そこはなんと「奥武蔵駅伝大会」がまさに始まろうとするスタート地点で、駅前は人でごった返していた。

Yさんと落ち合い、駅伝コースを避けながら例会会場の保全山荘に向かった。

山荘には、すでにOさん夫婦が来て空気の入れ替えを行っていたが、すべての水道口は凍り付き、つららがぶら下がっていた。

寒いので、山荘でのミーティングはやめ、早速名栗の森に向かうことにした。

名栗湖までは道路に間接も無く、無事にたどり着いた。湖面は穏やか、満水状態の湖面には、周囲の景色が良く映り込んでいた。

しかし、道路はダムの終点ロータリーで通行止め、斜面の伐採工事が行われるようだ。私たちは徒歩で森に向かうことにした。

少し歩くと、ダムの吐水口が見えてきた。満水状態の吐水口はかけ流し温泉のようだった。

雪には様々な足跡があって、想像力を掻き立てる。人間の足跡に混ざって少し小さな足跡が寄り添うように続くのは、たぶん飼い犬の散歩だろう。だが、点々と山に向かう足跡は、野生の小動物に違いない。

森の入り口・白谷沢登山道は、木の葉も落ちて見通しが良い。ぽつぽつと登山者が現れ、アイゼンをつけて登っていく・・・やはりここは人気の道だ。

森に入ってみると、足元の雪のせいか、これまで一番明るく感じられた。

戻りの道も湖畔が見えていい感じ。やはり森の入り口付近はもう少し見晴らしをよくするのもいいかもしれない。

白谷橋に降りて振り返ると、沢の右側に平地があるのが良く見える。ここらあたりも茂みを払い、イスやテーブル・・・いや、ウッドデッキなどがあれば夏も魅力的なスペースになりそうだ。

山荘に戻って戸締りをし、今日は暖かい所に移動する。

山荘のアプローチにも鹿と思われる蹄の後を見つけた。

駅伝の規制を避けながら車で吾野にいどうして、念願の浅見茶屋を訪問した。麓の国道から1キロ以上山の中に入ったところにある一軒家の温泉宿のような風情だ。

江戸時代に建てられたという古民家を改装して、昭和7年からここでうどん屋さんを営んでいるという。僕たちは名物の肉うどんと鍋焼きうどんを堪能した。

帰りは麓の旧道沿いの吾野宿を、3年ほど前に町おこしに関わったというYさんの案内で散策した。西武鉄道が通り都心からのアクセスは抜群だが、やはり徒歩で旅する世界にならないと、こうした風情は生きてこないのかもしれない。

雪と寒さで何も作業はしなかったが、枝葉が落ち、見通しの良くなった森に行くと、それもまたいいことかも知れないと感じた。

今年の春は、ハサミやののこぎりを持参して、小枝や茂みを払いながらスペースづくりに挑んでみたいと今日は感じた。

(松村)

 

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