つまらないを定義する

「みんなのビル」は、つまらないビル経営を面白くするプロジェクト。ここで言う「つまらない」とは、次の4つのことを指しています。
1.相続する身内のいない【諦めのビル】
2.その良さが活きてない【残念なビル】
3.老朽化して人気のない【老いたビル】
4.他人任せで苦労の無い【不労のビル】 “つまらないを定義する” の続きを読む

所有権と自由

Oレジデンスのシンポジウムにコメンテーターとして招かれた。このプロジェクトは自宅をシェアハウス的な賃貸マンションに建替え、その一部を地域に開放するというもので、僕は笑恵館で似たようなことに取り組む人という位置づけだ。笑恵館では、パン屋を中心に施設を開放しているが、 “所有権と自由” の続きを読む

土地と資源

以前あるセミナーで、「土地は何でできているでしょう」という質問をしたことがある。これに対し、参加者から「地面」「陸地」「石や土」など様々な答えが出たが、僕の頭が一番反応したのは「地球の表面」という答えだった。土地とは何か、土地の所有権とは何かを考える上で、「地球の表面」という解釈は示唆に富んでいる。所有できるのは陸だけではなく海も同じこと。「誰も所有できない」とはまさに所有の議論だ。川は海と同じか、浅い川はどうか、流れの変わる川はどうか、陸地という言葉の定義もなかなか難しい。つまり、これらを包含し、確実に指し示すのが「表面」いう言葉だ。したがって、土地は石や土のことでもない。地球という天体の表面を、他の動植物の許可も得ずに人間が勝手に分割し、そこに所有権を発生させているだけのこと。だからこれは、極めて人間的な仕業だと言える。 “土地と資源” の続きを読む

永続性を作ること

Kさんの実家は高知県土佐市の山の中。空き家状態になってしまったため、地元の自治体の空き家バンクに登録して利用者を探していた。先日入居希望者との契約も済み、空き家バンクも捨てたものじゃないね、などと話していたのだが、「これって全然解決じゃないですよね」とKさんは言う。 “永続性を作ること” の続きを読む

空き家活用の相談

空き家活用の相談が動き始めました。

八王子のSさんのお宅は施設が老朽化したものの、市内に残る8件の繊維工場の一つとして操業中ですが、この先どうして行くのか思案中だとか。また、今週9日には栃木の御実家が空き家状態になってしまったSさんが、笑恵館にお越しになります。 “空き家活用の相談” の続きを読む

解決のイメージ

笑恵館の近所の空家群を見に行った。まず、相談者Oさんのお宅はご夫婦の暮らしが2階でほぼ完結しているので1階の5部屋が空き室状態で、当面の課題は[片付け]だ。そして庭続きの裏の家は趣のある木造2階建てで、和風にまとめられた庭には時々植木屋さんが入っているという。さらにその隣家も大きな家で、 “解決のイメージ” の続きを読む

土地所有者の役割

鎌倉時代以降日本の社会は、武家支配による社会が長く続いた。歴史ドラマなどを見ていると、功績のあった武将がその褒賞として領地を授かり、そこを治めて国づくりに励む話をよく見かけるが、権力の中央に対し、上納金や献上物などの負担があっても、交付税や助成金のような分け前があったとは考えにくい。 “土地所有者の役割” の続きを読む

空き家を生まない社会を目指して

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「空き家を生まない社会を目指して」という言葉は、僕が設立した[日本土地資源協会]という団体のミッションをわかりやすく表現するために思いついた言葉だが、実はこれには元ネタがある。

それは、株式会社ワーク ・ライフバランスのK社長の言葉「残業の無い社会を目指して」という言葉だ。 “空き家を生まない社会を目指して” の続きを読む