先日、兵庫県H市にある「どうしようもない土地」の相談を受けた。約6,000㎡の休耕田の一角に築100年を超える古民家が建っているのだが、リフォームはもちろんのことシロアリの駆除費用も捻出できないため、このままだと朽ち “土地問題の「無から有」” の続きを読む
国づくりのビジョン
僕は、新しい日本をつくり始めるために、このビジョンを描きました。
ハートを持った不動産
4月19日、結局〆切当日最終日に、ソーシャルイノベーションフォーラム2017へのエントリーを無事完了した。僕はこうしたビジネスコンテストの審査員や主催者にはなるものの、応募するのは今回初めてで、この1ヵ月はホントに辛かった。でも、応募したからと言って一息ついてはいられない。書類審査の結果を待つまでもなく、 “ハートを持った不動産” の続きを読む
社会の課題は開示せよ
「空き家問題」という言葉を聞いて、人々が頭に浮かべる「問題」は様々だ。そもそも「問題」という言葉は、物事にまつわる様々な課題の総称のようなものだ。つまり、何事に対しても「問題は何か?」といえば、必ず一つや二つ「課題という答え」があり、問題を解決するということは、それらの課題をすべて解決することだと思っていた。 “社会の課題は開示せよ” の続きを読む
余りと不足
空き家問題というと、家が余っている問題に思われる。確かに住宅は供給過剰で、賃貸住宅の2割が空いている。その結果、入居者の取り合い、家賃の暴落、賃貸事業の破たんなど、大家にとって受難の時代だ。だが、生活者の側から見れば、家賃が下がるのはいいことだし、大家の苦しみなどぜいたくな悩みにすぎず、 “余りと不足” の続きを読む
持ち家と賃貸
土地所有について考察する中で、面白いデータを見つけた。我が国の持ち家世帯率は約6割で、高齢者になるほど高いのだが、このグラフは1978年から5年毎の変化を世代別に示したものだ。
家族は家賃を払わない
今、笑恵館でちょっとした問題が起きている。オーナーのTさんが、アパートに住む新婚夫婦に対し「もうじき赤ちゃんが生まれるんだから、もっと広くて安いアパートを紹介する」と退去を勧めているのだ。当の入居者は「どうしてTさんは僕たちを追い出そうとするんだろう」とすっかり困惑しているので、 “家族は家賃を払わない” の続きを読む
SHO-KEI-KAN展Ⅳ
SHO-KEI-KAN展Ⅳをご紹介します。 “SHO-KEI-KAN展Ⅳ” の続きを読む
なんとかシップ
広辞苑を調べていたら、【スポーツマンシップ:正々堂々と公明に争う、スポーツマンにふさわしい態度】という記載を見つけた。「・・・シップ」を、「・・・にふさわしい態度」とは、とても分かりやすい表現だ。フレンドシップ、メンバーシップ、チャンピオンシップ、リーダーシップ、そして「オーナーシップ」とは、まさに “なんとかシップ” の続きを読む
所有権を使うビジネス
いま日本中で放置される土地が増えている。僕は「この問題」に取り組んでいきたいと思うのだが、なかなかうまく行かない。それは、「放置されていること」と「使われていないこと」が、混然と議論され、問題点が不明瞭だからではないか。土地が使われていないことは、確かに良くない。空き家や空き地、 “所有権を使うビジネス” の続きを読む
不動産ビジネスを広げませんか?
今日、フリーパートナーのSさんと一緒に、世田谷区内の某不動産や社長にこんな提案をした・・・(続きは文末へ) “不動産ビジネスを広げませんか?” の続きを読む
「大きな土地」で国づくり
先日、NHKの特報首都圏「本気で社会を変えたい~“ソーシャルイノベーター”たちの闘い~」を見て、心に着火する音が聞こえました。やはり僕の活動は、そろそろ表に出て社会を巻き込んでいく段階に、進むべきだと思い立ちました。 “「大きな土地」で国づくり” の続きを読む
「住み開き」の考察
先日、住宅専門誌「ハウジング・トリビューン」の取材を受け、2回にわたって「住み開き」に関する考察を執筆した。確かに建築不動産ビジネス的に言えば、「住み開き」自体は収益性の低い「社会貢献的慈善事業」の意味合いが強い。 “「住み開き」の考察” の続きを読む
大きなお家 相談会
「大きなお家・困りごと相談会」というチラシを新たに作り、笑恵館周辺の「大きなお家」にポスティングする準備を始めました。 “大きなお家 相談会” の続きを読む
LRキーパーズクラブ
- 土地や建物を「利用者として」でなく、「所有者と一緒に使っていこう」という人たちのサロンです。
- せっかく場所があるのに使わせてもらえないだろうか ・・・とぼやている皆さんの参加をお待ちしています。
LRオーナーズクラブ
- 土地資源を活用したいオーナー同士が情報交換するた
めの交流サロンです。 - 土地や建物を売却せず、世代を超えて引き継い
でもらうにはどうしたらいいのか・・・とぼやている皆さんの参加をお待ちしています。
SHO-KEI-KAN展Ⅲ
SHO-KEI-KAN展Ⅲのご紹介 “SHO-KEI-KAN展Ⅲ” の続きを読む
世帯数問題
「世帯数問題」とはググっても何もヒットしない、ある意味で僕の造語だ。日本の人口は1985年に1億2千万人を超えたのちに頭打ちとなり、2008年12月をピークに減少し始めたが、世帯数はその間も増加を続けていた。たとえ人口が増えなくても、世帯数が増えれば経済需要は増加する。人口減少は経済を縮小させる “世帯数問題” の続きを読む
不動産 vs 無限源
相続税が支払えずに土地を物納したり、相続人がいないため国が土地を引き取ると、道路や公共用地として使用できるものだけ利用して、残りはすべて売却される。国が欲しいのは、必要な公有地とお金だけ。残りは民有地として、民間に競売(払い下げ)となる。当然のことだが、「民有地をどのようにしていくのか」に対し、 “不動産 vs 無限源” の続きを読む
所有権の質
先日、六日町の老朽旅館を見に行ったついでに、十日町に立ち寄った。建築家青木淳氏の十日町「分室」が「ブンシツ」というプロジェクトになったことは以前ご紹介したが、今般その第1期が「分じろう」として竣工したというので、 “所有権の質” の続きを読む
空き家の定義は大丈夫か?
新潟から戻った2日から今日までの7日間、僕はSHO-KEI-KAN展Ⅲと格闘していた。SHO-KEI-KAN展は、笑恵館の開業を記念して一昨年の5月に開催したのをきっかけに、毎年この時期に笑恵館で1週間の展示イベントとして続けている。 “空き家の定義は大丈夫か?” の続きを読む
ただ今六日町訪問中
新潟県六日町にお住いのMさんから初めのメールをいただいたのは、4月22日のことだった。7年前まで旅館を営んでいた築45年の建物を、どのように活用できるか、否か、考える時期でもありと思い、笑惠館に興味を持ちメールいたしました・・・との問い合わせに、僕は即刻反応した。「”笑恵館”は、オーナーである田名さんの願いを実現したプロジェクトです “ただ今六日町訪問中” の続きを読む
成年後見に気を付けろ!
土地資源の活用に関する相談を受ける機会がだんだん増えてきましたが、僕が取り組みたいのは利用者より所有者からのご相談です。なぜなら、土地資源の新たな活用には所有者の同意が不可欠ですし、その継続には所有者の参加が不可欠だからです。ところが実際に相談に見える方の多くは所有者ご本人でなくそのご家族です。 “成年後見に気を付けろ!” の続きを読む
僕を釣った男
今回の訪問は、石川県羽咋市宇土野町にある、築350年の岡部家住宅の再生プロジェクトが始動する節目の訪問だ。これまでは、岡部家の方や現地の親戚(分家)との信頼関係を築くプロセスだったのに対し、これからは現地での新たな仲間作りとして、家族の輪を広げる段階に入る。そこで僕は事前準備として、「羽咋」で検索できたすべてのサイトを覗き、その手掛かりを模索した。そしてようやく唯一のサイトにたどり着いた。 “僕を釣った男” の続きを読む
都会の中の村づくり 砧むらOBK
いよいよ「砧むらプロジェクト」がスタートします。そもそものきっかけは、笑恵館のご近所に住むOさんのお宅に、僕が「空き家資源キーパーズ」のチラシをポスティングしたことでした。Oさん宅は、すでに3人の息子が独立し、 “都会の中の村づくり 砧むらOBK” の続きを読む
みんなのビル 相談会
【みんなのビル】とは、みんなが「自分のビル」と思って使えるビルのこと。
- つまり、オーナーが仲間を集め、みんながオーナーとなって一緒にビル経営をすることで、ビルオーナーの孤立や孤独を解消します。
所有権を使ってできること
1. 土地所有権は、夢を叶える自由
- 所有権は、土地を自由に利用できる権利です。
- だからこそ、あなたの願いを叶えるために、所有権を使いましょう。
- 土地資源を活用して、あなたの願いを叶える提案をいたしますので、まずはあなたの願いをお聞かせください。
- 積極的な思いでなく、「・・ならないようにして欲しい」など、消極的な心配事でもかまいません。
- あなたの世代で叶わなくても、誰かに引き継いで欲しい想いでも結構です。
自立と孤立
無縁社会の言葉の通り、孤立する人が増えている。収入を得られずに結婚や扶養を諦める人。収入を得るために仕事を優先し出産や同居を諦める人。その背景には、「個人の自立」を善とする社会の合意が存在する。自立することは大切なことだが、孤立することは恐ろしいことだ。できれば「孤立でない自立」を目指したいと思うのだが、 “自立と孤立” の続きを読む
つまらないを定義する
「みんなのビル」は、つまらないビル経営を面白くするプロジェクト。ここで言う「つまらない」とは、次の4つのことを指しています。
1.相続する身内のいない【諦めのビル】
2.その良さが活きてない【残念なビル】
3.老朽化して人気のない【老いたビル】
4.他人任せで苦労の無い【不労のビル】 “つまらないを定義する” の続きを読む
所有権と自由
Oレジデンスのシンポジウムにコメンテーターとして招かれた。このプロジェクトは自宅をシェアハウス的な賃貸マンションに建替え、その一部を地域に開放するというもので、僕は笑恵館で似たようなことに取り組む人という位置づけだ。笑恵館では、パン屋を中心に施設を開放しているが、 “所有権と自由” の続きを読む