地主の地は、地域の地

■地主と所有者の違い

地主とは「土地の持ち主」と思われがちだが、実は土地所有者のことでは無い。

地域を統治する領主から集落ごとに任命された「役人」のような立場で、「年貢のとりまとめ」が主な役割だった。

豊臣秀吉の太閤検地以降、農地はそこを耕す耕作者が所有することとなったが、個別に年貢を取り立てるのは大変なので、集落ごとに所有者の中から地主を選び、集落分の年貢をまとめて納める役を担った。 “地主の地は、地域の地” の続きを読む

新しい目次

先日のブログで「家族制度から社団法人への移行」を提案したところ、「社団法人って何ですか?」という質問をいくつかいただいた。

我ながら、唐突な説明だったと猛反省、今日は社団法人についてもう少し詳しく説明したい。

ここで言う社団法人とは「一般社団法人」のことで、2006年の公益法人制度改革により、「従来の社団法人」に代わって、公益社団法人とともに設けられた法人だ。

設立許可を必要とした「従来の社団法人」とは違い公益の有無は問われず、一定の手続きと登記さえ経れば主務官庁の許可を得るのではなく、規則に準じて誰でも設立することができる。

また設立後も行政からの監督・指導はないし、株式会社などと同じく収益事業や共益事業なども行うことができる。 “新しい目次” の続きを読む

固定資産税クラブ

僕の所属する日本土地資源協会(LR)は、土地を永続的に保有するための団体だ。

設立7年目にしてようやく税務上の課題を解消し、事業スキームが確立したので、今年はその説明に歩いている。

その中で様々な質問をいただき、それに答えることもまた僕にとって貴重な学びや気づきとなるのだが、先日こんな質問を受けた。 “固定資産税クラブ” の続きを読む

遠く、遠く

このところ、即席ラーメンを生み出す試行錯誤に、僕も毎朝悶々と付き合っていた。

だが今朝の「まんぷく」は、ついにてんぷらから麺を揚げることを思いついた。

久しぶりに気持ちよく番組が終わったので、そのままのんびりテレビを見ていたら、今度は次の番組で流れる歌が僕の頭を掻きまわした。

それは、梶原敬之の「遠く、遠く」という歌で、「遠く遠く離れた街で 元気に暮らせているんだ 大事なのは“変わってくこと” “変わらずにいること”」という部分がのんびりと流れていく。 “遠く、遠く” の続きを読む

「する」と「させる」

ウィキペディアで「土地」を検索すると、次のように書いてある。

・・・・・

土地(とち、英 Land)とは地殻の表層部の内で海や湖沼、河川など恒常的に水に覆われていない地面であり、陸地・大地のことである。

また「土地の事情」、「土地の風俗・風習」などのように特定の地方や地域を示す場合もある。 “「する」と「させる」” の続きを読む

相続と継承の違い

先日初めて「地主業セミナー」を行った。

「相続しない土地継承」という副題は、これが単なる節税法ではなく、そもそも「相続しない」という選択肢があることを知ってもらうため。

でも、多くの人は「相続」に疑問を感じているわけではなく、相続の争いや負担の方に関心があるようだ。 “相続と継承の違い” の続きを読む

相続しない土地継承

笑恵館に学ぶ[地主業]セミナー

  • 笑恵館(しょうけいかん)は、個人所有の賃貸アパートの収益を活用した、地域の交流施設です。
  • 所有者の願いは、この施設の実現と、子どもに相続せず世代を越えて継続することでした。
  • 考えてみれば、[相続]とは人が財産を引き継ぐことであり、事業を続けることではありません。
  • そこで私たちは所有者と共に新たな法人を作り、笑恵館を法人に遺贈することにしました。
  • この[相続しない土地継承]のやり方は、まさに土地の収益で土地資源を守り続ける[地主業]です。
  • このやり方を日本中に広めたい・・・そんな思いで法人名を[日本土地資源協会]と名付けました。

“相続しない土地継承” の続きを読む

無償で生きられる世界

NHKの朝ドラを見ながら納豆を食べるのが僕の朝のスタイルだ。

9月に終わった「半分青い」では、昔校長を務めた世田谷ものづくり学校が起業の舞台となってびっくりした。

そして、今度の「まんぷく」は日清食品の創業者安藤百福さんの話とあって、今後の展開が今から楽しみだ。 “無償で生きられる世界” の続きを読む

開くと閉じる

僕の拠点にしている「笑恵館(しょうけいかん)」の特徴は、施設が社会に対して開かれていて、誰でも自由に入ることができることだ。

こんなことを言うと、あなたは意外に思うかも知れないが、現代日本における民間施設は基本的に閉じていて、誰もが気軽に入ることができるのは公共施設しかない。 “開くと閉じる” の続きを読む